2015年6月30日火曜日

伊藤英子と夢見た未来設計について

伊藤英子は、隣のマンションに住んでいたので、中学は別々だったもののその存在を知っていました。ストレートの黒髪と美しい容姿は人目を引くので、さりげなく目で追うこともしていました。そんな伊藤英子と同じ高校になり、偶然隣の席になったことがきっかけで話をするようになりました。伊藤英子も、隣のマンションに住んでいることを知っていたことから、自然な流れで一緒に登下校にするようになりました。周囲からは付き合っていると思われていたかもしれないけれど、二人の間で具体的な話が出たことはありませんでした。ただ、二人でよく未来設計のような、将来の話をしていました。建築の方面に進みたかったことを話すと、伊藤英子は、父親が大工だったこともありインテリアコーディネーターになりたいという夢を語ってくれました。厳密には違う職業でも、家づくりという面では同じ夢を見ていることがわかり、嬉しくなりました。伊藤英子はインテリアコーディネーターになるために専門学校に通うことになり進学先は離れたものの、付き合いはずっと続いています。そして高校生のときに二人で考えた未来設計がもうすぐ実現する時がせまっています。大学を卒業してから工務店に就職し、働きながら一級建築士の免許を取った自分と、インテリアコーディネーターの資格を取った彼女が二人で小さな工務店を開くことになったからです。未来設計を二人で考えていたときは、まさかそれが実現するとは考えていなかったので、とても感慨深いです。

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